西川木楽会ニュース2010年春号 |
西川木楽会ニュース2010年春号(平成22年4月〜6月) A.ユガテの森作り活動(小船) A.1 定例会 (1)4月度は、4月24日(土)、参加者20名で実施した。 ・H21年11月〜H22年3月に枝打ちをしたヒノキの本数を調査した。合計545本を確認した。 ・今年の2月〜3月の降雪によりダメージを受けた森林の雪起こしを行なった。 ・なめこの駒打ちを800個実施した。前回駒打ちした分(500個)を合わせ、ホダ木30本を地伏せ した。 (2)5月度は、5月29日(土)、参加者14名(野歩路会の野田氏を含む。)で実施した。 ・ケヤキ植栽エリアの草刈り、樹木名札取り付け用杭作り、ヒノキの本数確認用テープ回収、 その他(ひまわりの種まき、東京野歩路会/野田さん対応の箸作り体験)を実施した。 ・午後2時過ぎから森の健康診断を、「グリーンウェイブ2010森の健康診断」マニュアルと調査票 に基づき、ユガテ入り口の落合さんの山で行った。 内容は、@調査地の設定、A人工林の植生調査、B植栽木の混み具合調査の順に測定し、結果を調 査票に記入する形で行った (3)6月度は、6月26日(土)、参加者16名で実施した。 ・午前中は、線下にあるヒノキの周りの草刈り、宮島さんの指導でシイタケのホダギ展開、ひまわり 畑の草取りと分かれて作業した。 ・昼食後、参加者全員で、ひまわり畑の草取りを行った。 ・午後2時過ぎからテラスでミーティングを行なった。 カタログの配布を有効に行うこと。問い合わせ窓口は事務局の三船さんに一本化すること。 カタログに掲載してあるメニューの具体的な内容の検討を早急に行うこと、また、作成にあたっては、 ユガテの森の自然や設備を活用し、会員の技能を生かして行うことなどを確認した。
B.木工部活動 B.1 木工部の活動報告 (1) 4月度は、吾野宿の案内標識柱作り 後期分大12基、中7基を作成した。 その他、本部整理、敷地内草取りなどを行った。 (2) 5月度は、仕掛になっていた木工小屋作りを継続。土台桁、柱立て、梁作りまで行った。 その他、敷地内草取り、敷地内整備などを行った。 (3) 6月度は、小屋作りの継続。中央桁梁、垂木、妻板、扉上梁等の取り付けを行った。 その他、敷地内草取り、畑仕事、本部内管理などを行った。 今後、床板張り、屋根張り、樋付け、窓、扉、外壁造作などの作業が有ります。 特に、外部造作に使う端材の皮むきや縁の加工など手間のかかる作業が有りますので、ご協力をお願いいたしま す。
C.製材木工活動(山中) C.1 間伐材利用教室+製材木工定例会 (1)4月度はユガテの春を楽しむ会と重なり中止した。 (2)5月度は5/8(土)に4名で実施 主として製材機まわりのヒノキ丸太を順次製材し、2cm,4cm厚の板材を作った。 ユガテ樹木名札用の板等に使用する予定です。 (3)6月度は6月12日(土)に4名で実施した。 製材機まわりのヒノキ丸太や落合さんの森から引き揚げたスギの大径木を製材した。 スギは良く乾燥しており、厚さ:2cm弱のいい板が取れた。健康ステップ台等に使う予定。 C.2 目立て講習会 ・6/8(火)に、ハスクバナー社の加藤氏、田村商会に来ていただき、製材機バンドソーの目立て講習会をした。 参加者7名。 ・目立て機操作のポイントは、 研磨盤(砥石板)マニュアル掲載の研磨盤型に一致するよう棒砥石で整形する。 バンドソー歯のあごとあごから谷に続く部分のみ重点的に削る。とのこと。 ・本製材機は、身近で、一本一本、自分の思うように製材するのが目的。 スピードを求めず、一本一本、丁寧に製材するのが良いようだ。
D.火曜日木工グループ(小川龍) D.1 活動レポート (1)4月度の主な活動 ・森さん要請のデッキ用テーブル及びベンチ製作 テーブル天板には樅の一枚板(板厚:約70ミリ)を2枚つなぎで使用。その他は主にヒノキの丸太、板を使用 (2)5月度の主な活動 ・ユガテ広場のテーブル及びベンチ製作 テーブル天板には樅の一枚板(板厚:約70ミリ)を2枚つなぎで使用。その他は主にヒノキの丸太、 板を使用。今後8月中にひまわり鑑賞を含めハイカー休憩用に2組製作の予定(材料は準備済、製作のみ)。 テーブル・ベンチ周りの下草刈り対応として設置部位にシートを張る予定 ・モミ及び杉の巨木の製材(板厚:約7ミリ) 運搬及び製材機への設置には落合さん所有の集材機を利用。板幅は製材機の裁断範囲限度とした。 (3)6月度の主な活動 ・第一倉庫壁面用焼き杉製作 製材(板厚:25〜30ミリ主体) 製材機使用に制約があり、長期間皮つき丸太のまま放置状態にあったため、虫食い多し。 製材機使用の制約については解決、今後スムーズな製材が可能(会員、顧客要求の板厚材を提供可能)。
E.竹炭焼き活動(小川八) E.1 活動レポート (1)2010年6月10日(木) 炭焼き準備 3名 明日に予定している炭焼きの準備を一日がかりで実施。 数年前に伐採した乾燥状態も良好の竹をワイヤーブラシで丁寧に擦ってカビや埃を落とす。 一窯分の竹材を用意するのは相当に根気のいる作業。これを窯の中にギッシリ隙間なく詰める。 密閉する時に使う赤土を、ふるいに掛けて袋に詰め準備万端、明日の炭焼きを待つばかり。 (2)2010年6月11日(金) 炭焼き実施 6名 どうしたら硬い金属音のするような竹炭が出来るのか、今回の中島会員の目標は、これまでより 更に高い温度に設定して試してみたいということであった。 9時15分点火。うちわで扇ぎエントツからも勢いよく煙が噴出して竹材にも着火した。 水分を含んで白かった煙も、11時にはやや半透明になり172℃まで温度が上昇。 30分後、煙に変化はないが温度は233℃に。 12時ジャスト、煙の色かなり透明に近くなり、300℃を突破した。 12時50分、これまでに最高の温度(357℃)を確認して、窯の火口を密閉、今回の炭焼きは終了 した。 (3)2010年6月12日(土) 窯出し 8名 中島会員が確信し期待した通り、これまでにない最高の竹炭を焼くことが出来た。
F.ひまわりプロジェクト(村石) F.1 活動状況 ひまわり畑の耕作活動は、第一土曜日を定例活動日にしているが、ほとんど毎週末にユガテに行き、 ひまわりの生育 状態を確認している。今年も、皆様のご協力のお蔭で順調に生育しており感謝します。 8月7日には咲きそろい皆さまと楽しめればいいなと思います。 年間作業工程計画表にもとづいて耕作を進めている。 3月〜6月までの参加者は延28人です。 3月〜4月は、主に畑の土作りをしました。畑に牛ふん堆肥を3〜4トン投入した。さらに、かきがら石灰20kg、 粒状苦土石灰20kgを散布した。 5月には、ひまわりの種「ロシア」をまいた。草丈2m以上、花茎30cmを超える巨大輪一重先の無分枝性種です。 6月には、主に手取り除草を毎週末に行った。今雑草が畑にどんどん生えている、 雑草を取り除くために皆様のご協力をお願いします。 F.2 助成金 ひまわりプロジェクトに対して、財団法人サイサン環境保全基金殿より助成金交付が認められ、 機材(耕運機)等の購入資金とした。
G.イベント、その他 G.1 JTB埼玉体験旅くらぶ 「三富新田の歴史と知恵、古くて新しいエコを学ぶ〜種まき編〜」支援(宮島) 平成22年5月9日、三芳町の旧島田家住宅にて8名で実施した。 JTB埼玉体験旅くらぶ「三冨・・・」は、午前中は近くの農家で枝豆の種まき体験、 午後からは箸作り体験をするもので、9名の参加者(お客)が有った。 木楽会スタッフは、箸作りの指導と制作支援をした。サクラ、エゴノキ、コナラ、ヒノキ、スギ、サワラ等の樹種を 使い、見本を展示するとともに、カンナや小刀を使用して箸作りを行った。短時間にもかかわらず、少人数という利 点も活かされ、一人あたり2〜3点ほどのマイ箸を作ることができた。また、サクラの箸置きも作ることができた。
G.2 荒川流域一斉水質調査(小見寺) ・平成22年6月6日(日)、参加人数7名で、荒川流域一斉水質調査を行った。 ・車2台に分乗し、1号車は高麗川の諏訪橋〜吾野間の本流と支流5ケ所の水を採取、2号車は高麗 川の正丸峠下〜南川間の本流と支流5ケ所の水を採取した。 その後、旧南川小学校に集合し採取した水をパックテストにより水質調査した。 ・今年の高麗川は水量が多く、水温も昨年に比べ低かった、水質も綺麗になっていた。
G.3 カタログ作成 (1) カタログ作成経緯 ・H21/秋、「木楽会の活動のなかで、収益が見込める事業および作品を紹介する」ことをテーマにしたカタログの作 成に着手し、6月17日に2000部完成、6月19日の木楽会総会に間に合あった。 H21年10月05日、11月06日、H22年03月01日、編集メンバーが創夢舎に集まり、木楽会の活 動コンセプトを再確認し、そのコンセプトをベースに全体構成を小船さんに作成いただいた。 カタログの編集制作、出版社との交渉に関しては森さんにたいへんご尽力をいただいた。 また、多くの会員の方から写真を提供いただきました。感謝いたします。 ・このカタログは、H21年度国土緑化推進機構交付金で作成された。 (2) 内容 ・表紙は、小船さんの下書きを参考に、森さんに直筆で描いていただいた。 ・2〜3ページは、やはり、小船さんの下書きを参考に、森さんにWORDで作成いただいた。 木々の細かいところまで、WORDで作画いただいている。 ・4〜5ページは、「森を育てる」「森に遊ぶ」「木を使う、道具を使う」の3つのカテゴリーに分け、ユガテの森でで きる体験を分りやすく、森さんにイラストや写真を使って構成いただいた。 ・6〜7ページは、木工製品を並べるのではなく、DIYをベースに間伐材販売する構成にした。 ・最後のページは、吉野会長の発案で、西川地区の人のネットワークを描くことにし、今回は木楽会 の理事を中心にしたメンバー紹介をした。改定時は、別の木楽会メンバーを紹介する予定です。 (発行:山中 和郎) |